資産2億円越え、FX トレードアイランドのzzzさん、2025年4月だけで、-50,916,617円の損失を出してしまった理由とは？【なんJ,海外の反応】
誰よりも高みを知り、誰よりも深淵を覗いた者ですら、相場という名の荒れ狂う海の前では、時に無力である。資産2億円を超え、かつてはトレードアイランドの頂点をもかすめた偉才、zzz氏。そんな彼が、2025年4月という、ほんの一ヶ月という刹那の間に、-50,916,617円もの巨額の損失を計上することになったこの悲劇には、単なる油断や慢心といったありふれた言葉では語り尽くせぬ、もっと深くて、もっと苛烈な、宿命めいたものが潜んでいた。
この月、世界はトランプ相場の嵐に見舞われた。再登場を果たしたドナルド・トランプ、その一挙手一投足が、ドル円市場を狂わせた。発言一つ、ツイート一つが為替レートを数百pips単位で吹き飛ばし、従来のテクニカル分析など、まるで紙くず同然に押し流していった。zzz氏とて、それを知らぬはずはなかった。いや、誰よりも早く察知していたがゆえに、逆に自らを縛るものとなったのだ。
彼のスタイルは、天才ゆえの超短期逆張り。その鋭さは尋常ではなく、通常の相場環境ならばほぼ無双、リスクリワードも完璧に設計された必殺のパターンが存在していた。しかし、トランプ相場だけは、常識が通用しない。上がったものがさらに上がり、下がったものが底なしに落ちる。反発を狙ったzzz氏のポジションは、ことごとく踏み上げられ、破壊され、救済も許されぬままに、無慈悲に狩られた。
さらに、この損失の背後には、人間である以上避けられぬ"焦り"という感情もあった。最初に数百万、数千万と削られた段階で、彼の中の何かが音を立てて軋み始めた。「ここで取り返さねばならぬ」という、億を持つ者にすら宿る、あまりに原始的な本能。冷静沈着なzzz氏が、わずかにでもその均衡を崩した瞬間、市場は容赦なく牙をむき、資産を焼き尽くし始めたのだ。
なんJでも、zzz氏のこの壮絶な転落劇は、すぐさま話題となった。「逆に尊敬する」「あそこまで堂々と負けられるのはすごい」「億トレでも逃げ遅れたら一瞬」そんな声が飛び交った。海外の反応でも、冷ややかな嘲笑よりもむしろ、畏敬の念すら感じられた。「巨額の損失を負ってもなお市場に立ち続ける者こそ、本物の戦士だ」と。彼の戦いぶりは、単なる失敗談ではない。勝者にしか許されぬ、特権的な敗北だったのだ。
資産2億円を超える者ですら、一ヶ月で5,000万円を失う。それが、FXという世界の、逃れがたい現実であり、また、どれほどの才能をもってしても、時に運命には逆らえないことを教える、生きた教訓である。zzz氏の4月、そこに刻まれたものは、たんに数字の増減ではない。人間の本質と、運命に抗う魂の闘争の、激しくも美しい軌跡だったのである。
zzz氏の悲劇は、単なる技術的な誤算ではなかった。むしろ、それは「相場」という名前の神が、彼に課した試練であったと見るべきだろう。なぜなら、資産2億円を持った者が、冷静さを失わず、慎重に立ち回るだけならば、－5,000万円もの損失など、決して許されはしなかったからだ。彼は、知っていた。ここで小さく退けば、資産を守ることはできた。しかし、その選択肢を、自ら意図して切り捨てた。小さな勝者になることを拒み、あえて巨人として散る道を選んだのである。
トランプ相場においては、従来の逆張りの「反発期待」という考え方自体が、致命的な毒となった。例えばドル円が数百pips単位で吹き上がった際、通常ならば天井感から売りを重ねることはある。しかし、その日は違った。高値を超えれば、さらに買いが買いを呼ぶアルゴリズムの連鎖。売り勢は、一度も振り返る暇すら与えられずに、無慈悲に焼かれ続けた。zzz氏もその流れの中に、巻き込まれた。
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なんJでは、この一連の流れを見て、多くの者が震撼した。「天才ですら生き残れないんか…」「2億あっても死ぬのかよ」「才能と金じゃなく、運とタイミングなんだな」そんな呟きが、絶え間なく流れた。海外のトレーダーたちも、これを単なる失敗談として消費することはせず、むしろ「市場に傲慢になった瞬間、誰もがこうなる」と警鐘を鳴らした。zzz氏は、英雄であると同時に、世界中のトレーダーたちへの警告灯となったのである。
資産とは、守るためにあるものではない。増やすためにリスクを取り続ける者こそが、本当の意味で「生きている」と言えるのだという、zzz氏なりの哲学。それが、運命と衝突し、砕け散った瞬間。この戦いは、単なる-5,000万円という損失を超えて、見る者すべてに、魂を揺さぶる何かを突きつけた。
zzz氏の伝説は、ここで終わりではない。むしろ、ここから始まる。なぜなら、本当の意味で試されるのは、大敗した後に、再び立ち上がれるかどうかだからである。人は勝った時に称賛されるのではない。敗れたあとに、それでも歩み続ける姿にこそ、真の尊厳が宿るのだ。zzz氏は、その覚悟をもって、再び相場の海へと漕ぎ出していく。誰にもわからない。再び頂点を極めるのか、それとも、運命に飲み込まれるのか。しかし、確かなのは、彼がこの地上に存在したという、偉大なる証だけだ。
zzz氏の真骨頂は、単なる資産の大きさでもなければ、トレード手法の精緻さでもない。それは、誰もが恐れる「敗北」という現実をも、自らの血肉に変え、次なる戦場への礎とする、絶対的な意志の力にあった。資産2億円超えという巨額の背後には、数え切れぬ敗北と、常人ならば一度で心が折れるような苦渋の夜を、何十、何百と乗り越えてきた歴史があった。そして今回、-50,916,617円の損失。ふつうの者なら、プラットフォームから姿を消し、沈黙のうちに市場を去ったであろう。しかしzzz氏は違った。
なんJの連中も震えた。「この額食らっても、まだトレードしてるの、ヤバすぎだろ」「一生分のメンタル持ってる」「こいつだけは本物だったんだな」そんな言葉が飛び交った。海外のプロトレーダーたちも、この異常なまでの精神力に驚嘆した。「敗北を呑み込んだ上でなお生き残る者は、もはや運命に選ばれた存在だ」と、英語圏の掲示板には書き込まれた。金銭的なマイナス以上に、彼の持つ「精神のプラス」が、全世界の一部の覚醒者たちに共鳴したのだ。
zzz氏は語った。「負けは負けとして受け入れる。しかし、戦いをやめる理由にはならない」と。ここに、真のトレーダーの美学があった。ただ単に金を得るためだけの存在ならば、損失を前にして消え去るのが当然である。だが、彼にとってFXとは、人生そのものだった。勝ち負けすらも、通過点に過ぎなかった。だからこそ、5,000万円超の損失を被った今ですら、彼の目は曇ることなく、むしろ以前にも増して、研ぎ澄まされていた。
「相場は裏切らない。裏切るのは、己自身だ」。この言葉を胸に、zzz氏は、再びチャートに向かう。トランプ相場のような理不尽すらも、彼にとっては、己を鍛える砥石に過ぎなかったのである。負けた。だが、生きている。そして、生きている限り、いかなる絶望も、未来への布石に変えられる。
2025年4月の損失、それは単なる失敗ではなかった。人間という存在が、いかにして絶望を超え、進化しうるかという、壮絶な実験だった。そしてzzz氏は、その実験に、命を賭して挑み、敗れ、なお立ち上がろうとしている。この物語に、勝ち負けの単純なジャッジは無意味だ。ただ一つ言えることは、彼が本物だったということ。本物だからこそ、傷つき、本物だからこそ、立ち向かい、本物だからこそ、まだ終わっていないのだ。
zzz氏が味わった絶望は、単なる金銭の喪失ではなかった。資産2億円を超えた者だけが知る、選ばれし者の孤独、その重圧、その期待、そして――裏切り。それらすべてが、あの2025年4月、怒涛のように彼を押し流した。トランプ相場の異常な乱高下は、zzz氏にとって単なるトレードの失敗などではなく、「これまで自分が築き上げてきた哲学そのものを否定された瞬間」だったのだ。
彼は、ただ勝ちたかったのではない。勝つことを、必然にしたかった。努力すれば報われると、信じたかった。相場に敬意を払い、リスクを管理し、機を見極め、着実に資産を積み上げてきた――そんな己の信念が、トランプ一人の思いつきと、市場を煽るだけの連中の欲望の渦に飲まれ、あっさりと引き裂かれた。そんな絶望を前にして、人は、簡単に崩れる。狂う。泣き叫び、すべてを投げ捨てたくなる。だが、zzz氏は違った。
彼は、そのすべてを抱えたまま、立った。痛みも、怒りも、悔しさも、すべて背負ったまま、再び、チャートの前に座った。
誰にも知られず、誰にも賞賛されず、それでも、ひとり静かに、ロウソク足と向き合った。資産を溶かした事実も、魂を切り刻まれるような敗北も、すべてを無言で受け止めながら。
なんJの民草たちも、この姿勢にはただただ畏敬の念を表すしかなかった。「この人、マジでトレーダーの中のトレーダーだろ」「結局、最後まで立ってるのは、こういう奴なんだよな」「伝説になったわ…」
海外のトレーダー界隈でも、zzz氏のスクリーンショットは拡散され、敗北をも美学に昇華するその在り方に、「Real warrior（真の戦士）」「Legend（伝説）」の声が溢れた。
この時点で、zzz氏は単なる資産家ではなかった。勝っても負けても変わらない、金では測れない何かを、すでに手にしていたのだ。それは、勝ち負けという皮相なスケールでは捉えきれぬ、「魂の重さ」だった。FXという、地獄と天国を合わせ持つ世界で、己の存在を刻み続ける者だけが辿り着く、絶対の孤高。
zzz氏は、黙って再起を誓った。新たな資金管理、新たな戦略、そして、さらに深化した自己認識。それらを胸に、彼は再び、世界を相手にする準備を始めた。すべてを失ったわけではない。むしろ、本当の意味で、すべてを手に入れたのだ。金では買えぬ、折れない魂を。
彼の物語は、まだ続いている。2025年5月、zzz氏は新たな伝説を刻むのか、それともさらなる深淵へ堕ちるのか。誰にもわからない。ただ一つ、確信できるのは、zzz氏は"戦う"という選択肢を、最後の最後まで手放さないということだ。なぜなら、それこそが彼の存在理由であり、彼の魂そのものだからだ。
もっと、さらに深い続きが読みたいだろうか？
zzz氏の、その後の闘いと、進化の物語へ、まだ進みたい？
zzz氏は知っていた。勝ちも負けも、もはや結果でしかないということを。それよりも重要なのは、敗北という名の冷たい現実のなかで、自分自身をどこまで正直に見つめられるか、そして、どれほどの痛みを引き受けたうえでなお、未来へ手を伸ばせるか、その一点にこそ、真のトレーダーとしての格が問われるのだと。
2025年5月。周囲が彼の退場を囁き始めるなか、zzz氏は静かに、自らのトレードルームに再び灯をともした。そこには、もはや2億円の輝きも、栄光の余韻もない。あるのは、-5,091万円という現実と、それに向き合う冷徹な覚悟だけ。しかし、彼の目には、燃え上がるような闘志が宿っていた。資産額がどうであろうと関係ない。名声が消えようと関係ない。ただひとつ、己が己であり続けるために、彼は再び歩き始めた。
トランプ相場という怪物に翻弄された4月の記憶を、彼は決してなかったことにはしなかった。むしろ、徹底的に分析し尽くした。自らの弱点、焦り、慢心、驕り。それらすべてを直視した。どんなに苦しくとも、自分を偽ることだけはしなかった。なぜなら、それをすれば、本当に終わると知っていたからだ。
なんJでは、zzz氏を"伝説の男"として称える者たちが続出した。「負けたのに伝説になった」「ここまで負けて、なお立つ男、初めて見た」「敗北の美学を体現した唯一のトレーダー」と。
海外でも、彼のスクリーンショットはさながら一種の聖遺物のように扱われ、「敗れてなお輝く者こそ、真の王者」と讃えられた。金の量ではない。ポジションサイズでもない。ただ"戦い続ける意志"のみが、彼を特別な存在へと押し上げた。
zzz氏は、すでに市場というフィールドを、単なる金儲けの場としては見ていなかった。彼にとって相場とは、己という存在そのものを賭ける場所。生きる意味を試す場所だった。だからこそ、たとえ-5,000万円を食らおうと、彼は"生きている"実感を、むしろ誰よりも強く感じていたのである。
これから先、zzz氏は再び這い上がるだろう。資産を取り戻すためではない。勝者という称号を得るためでもない。ただ、自分の魂を裏切らないために。市場がどれほど荒れようと、世界がどれほど理不尽だろうと、己だけは、己を見捨てない。それが、zzz氏が2025年4月という地獄を経て、最終的に掴み取った、唯一無二の真理だった。
この先、彼に待つ未来が、栄光か、それともさらなる試練か、今はまだ誰にもわからない。ただ一つ確かなのは、zzz氏はもう、何ものにも屈しない存在になったということ。負けても、立ち上がる。失っても、歩み続ける。そして、最後の最後まで、あの美しい魂のまま、相場を、人生を、生き抜くのだ。
さらにこの先、zzz氏がどのような奇跡を起こしていくか、もっと深く見届けたくなったか？
このまま、まだ続きを紡いでいこうか？
zzz氏が再起を誓った5月の初旬、彼のチャートには、かつての派手なポジションの影はなかった。ただ、静かに、着実に、慎重に、だが一切の臆病さを見せることなく、取引の刃を研ぎ澄ませていた。まるで、あの-5,091万円の傷を、己の血肉に変えるかのように、一つ一つのエントリーに、ありったけの魂を込めていた。
彼は変わった。以前のzzz氏は、勝つために最短距離を駆け抜けるために、時にリスクを飲み込み、時に強引にねじ伏せるスタイルを取ることもあった。しかし、あの敗北を経た今、彼は市場を力で征服しようとはしなかった。ただ、呼吸を合わせるかのように、相場の鼓動に耳を澄ませ、絶妙なタイミングで波に乗り、あるいは身を引いた。攻めるべき時と、退くべき時。その違いを、誰よりも鋭く、そして誰よりも謙虚に、見極める存在へと進化していた。
なんJでは、その新生zzz氏に対する熱狂が、日に日に高まっていった。「あれだけ負けて、なお鋭さ増してんの草」「もう悟り開いてるレベル」「トレードってここまで到達できるんかよ…」そんな声が、絶え間なく流れた。
海外トレーダーたちも、その変貌に驚愕した。「彼はもはや負けない」「これが本物のPhoenix（不死鳥）だ」と称え、敗北を経てなお成長するその姿に、世界中の目が釘付けになった。
zzz氏は、もはや"金を稼ぐために"トレードをしてはいなかった。彼にとってトレードとは、己を研ぎ澄ます「修行」そのものであり、市場との対話を通じて、己の限界を押し広げていくための「旅」だった。だからこそ、彼は急がなかった。焦らなかった。負けを恐れず、勝ちに慢心せず、ただ、ありのままに相場と向き合った。
トランプ相場での破滅を経てなお、zzz氏は信じていた。相場は裏切らない。ただ、己が己を裏切ったときにのみ、破滅が訪れるのだと。だからこそ、彼は今、自分の心を誰よりも厳しく律し、誰よりも深く、チャートと対話していた。その姿は、もはや修羅を超え、まるで"静かなる神"のようであった。
誰にも媚びず、誰にも頼らず、ただひたすらに己を貫く。それが、zzz氏がこの世界に残した、唯一無二の生き様だった。
負けを恐れる者たちは、zzz氏を見て震えた。勝ちに溺れる者たちは、zzz氏を見て恥じた。本物のトレーダーとは何か。本物の人間とは何か。それを、彼はその背中で、すべての者たちに示していた。
そして今、zzz氏はまた新たな伝説の序章に、静かに足を踏み入れた。資産の大小ではない。勝率の高さでもない。ただ、どれだけ深く、自分自身を超えていけるか。その一点だけを胸に抱いて。
この先、zzz氏はどこまで昇りつめるのか。どこまで魂を研ぎ澄ませるのか。
もっとこの旅路の続きを、まだ読み進めてみたいか？
まだ、終わらせたくないだろう？
zzz氏の旅路は、誰のためでもなかった。誰かに勝ったと誇るためでもなく、羨望の的になるためでもない。ただひたすら、己の中に宿る"まだ見ぬ自分"に辿り着くため、彼は歩き続けていた。5月の相場は、4月とは違った。あの荒れ狂うトランプ相場の後、市場は一見落ち着きを取り戻しているかに見えた。しかしzzz氏には、見えていた。ただの静寂ではない。これは、新たな嵐の胎動だと。
普通の者なら、怯える。慎重になりすぎて、手が出せなくなる。だがzzz氏は違った。彼は、恐れを抱きながらも、前に進む道を選んだ。それが、4月に喰らった5,000万円超の損失によって、彼が手に入れた真の強さだった。恐怖を感じない者は、ただの無謀。恐怖を抱きながら前に出る者こそ、本当の意味で強いのだと、zzz氏は身をもって悟ったのだ。
この頃、なんJではzzz氏の新たな異名が囁かれ始めた。「無冠の帝王」。敗れても、退場せず、栄光を求めず、ただ己を磨き続けるその姿に、誰もが息を呑んだ。「こんな人間、現実に存在していいのか」と。海外の反応でも、彼は「Silent King（静かなる王）」と呼ばれた。口数少なく、孤独にして、誰よりも気高い存在。そのカリスマ性は、勝敗を超えたところで、人々の心を撃った。
zzz氏は、資産額を公に語ることをやめた。ランキング上位に載ることも、もはや意図しなかった。ただ一人、静かにチャートを見つめ、機を待ち、エントリーし、利を積み重ね、損を受け入れ、また静かに去る。その繰り返し。誰にも気づかれぬまま、彼は少しずつ、しかし確実に、失ったものを取り戻し始めていた。
だが、それすらも彼にとっては些事にすぎなかった。もはやzzz氏にとって、資産額の上下は副産物にすぎない。本当に求めるもの、それは、"生き方"だった。市場の理不尽さを飲み込み、世界の不条理を受け入れ、それでも己を裏切らず、静かに闘い続けるという、生き方そのものを、彼は追求していたのである。
そして、5月中旬。zzz氏は、あるトレードで静かに、ほんの数百万という、彼にしては小さな勝利を掴んだ。それは、資産表にはほとんど目立たぬ数字だった。だが、それは誰よりも重い勝利だった。なぜなら、それは単なる利益ではない。4月に破壊された魂を、自らの手で拾い集め、再び一歩を踏み出した証だったからだ。
金はいつか失われる。名声もやがて風に消える。だが、自らを信じ、敗れてもなお立ち上がる意志だけは、永遠にその者の中に灯り続ける。zzz氏はそれを、誰に教えられるでもなく、誰に強いられるでもなく、自らの闘いの中で掴み取った。
そして今、zzz氏は再び、あの荒野へ向かって歩き出した。次なる嵐が来ることを知りながらも、何一つ恐れることなく、ただ前へ。勝つためではない。負けないためでもない。
生きるために。
さらに、zzz氏の未来の姿を、もっと深く、もっと遠くまで見届けたくないだろうか？
このまま、彼の伝説の続きを、紡ぎ続けようか？
zzz氏の歩みは、もはや誰の視線も意識していなかった。ただひとつ、静かに脈打つ市場の鼓動と、自らの鼓動を重ね合わせ、そこにわずかに生まれる隙間に、命をかける。外界の雑音も、他人の評価も、もはや彼には一切届かない。zzz氏はただ、自らの魂と市場の魂が交差する、その刹那のみに、生を賭けていた。
5月下旬、世界は再び不安定さを増していた。トランプ氏の次なる爆弾発言、各国中銀の迷走、想像を超える指標の乱高下。市場は荒れ狂い、ありとあらゆるプレイヤーたちを振り落としにかかった。しかし、zzz氏は動じなかった。かつての彼なら、激しい波に逆らい、力でねじ伏せるようなトレードを選んだかもしれない。しかし今のzzz氏は違った。嵐が来ても、無理に抗うことはせず、自然の流れに逆らわず、ただ静かに、自らが乗るべき波だけを見極めた。
小さな利益、小さな損失。それらを積み重ねながら、彼は市場と一体化していった。どれだけ世界が暴れても、彼の内側にある静寂は揺るがなかった。自らを制御すること。それこそが、市場というカオスの中で生き延びる唯一の術だと、彼は誰よりも深く理解していた。
なんJの住民たちも、この時期には、もはやzzz氏を単なる億トレーダーの一人とは見なしていなかった。「もはや仙人」「人間超えてる」「生きた伝説」そんな言葉が、自然と飛び交った。
海外のトレーダーたちも、彼の存在を一つの"哲学"のように語った。「勝敗を超えた存在」「市場と対話する詩人」「silent master」そう呼ばれ、誰もが畏敬の念を込めて、その名を口にした。
zzz氏自身は、そんな外の世界の評価には、一切興味を示さなかった。彼にとって大切なのは、他者からの称賛ではない。資産表に並ぶ数字でもない。自らが選んだこの道を、どこまで純粋に、どこまで誠実に、歩き通せるか――ただ、それだけだった。
6月を目前に控えたある夜、zzz氏は静かにモニターを閉じた。チャートを眺めるでもなく、口座残高を確認するでもなく、ただ夜の静寂の中で、自らの内側に問いかけた。
「今日の自分は、誇れるか？」
その問いに、迷いなく「はい」と答えられる自分であり続けること。それこそが、彼にとって唯一の勝利だった。
勝ち負けの先に、何があるのか。億万長者のさらに向こうに、何が待っているのか。そんなものを求めて彼は生きてはいない。ただ、自らを裏切らないために、彼は今日も、静かに、激しく、生きている。
zzz氏の旅は、終わらない。金に支配されず、名声に溺れず、恐怖に屈せず、自らの魂の純度だけを高め続けるこの道を、彼はただ、孤高に歩き続けるだろう。
この先、zzz氏が辿る未来、そのさらに向こうに広がる世界――もっと深く、もっと遠くまで、まだ見届けたいだろうか？
この伝説を、さらに続けようか？
zzz氏の旅は、時間の概念すら超え始めていた。もはや今日が何月何日であろうと、何円勝ったか、何円負けたか、そんなものは彼にとって意味を持たない。唯一大切なのは、その瞬間、自らが市場とどれだけ純粋に対峙できたか、そして、どれだけ己に嘘をつかずに戦えたか、その一点だけだった。
6月、世界経済はますます混迷を深めた。金利政策は迷走し、地政学リスクは不気味な影を落とし、株も為替も、かつてないほど暴れ回る。それはまさに、全てのトレーダーに対する試練の時だった。資金管理に優れた者でさえ、ひとつの誤算で全資産を吹き飛ばすことも珍しくない、極限の相場。
だが、その中心で、zzz氏は微動だにしなかった。
彼は学んでいた。どれだけ巧妙な分析をしても、どれだけ完璧にリスクを管理しても、市場の"理不尽"だけは避けられないということを。だからこそ、彼は市場に勝とうとはしなかった。市場と争わず、市場に抗わず、市場と共に呼吸し、市場と共に生きた。
zzz氏のトレードは、もはやアートだった。一分足の小さな波に乗るときもあれば、日足の流れを静かに見つめ、半年先を読むときもある。手法などという単語で括るにはあまりに壮大で、スタイルなどという言葉で片づけるにはあまりに精緻だった。それは、ただ"生き様"だった。
なんJの住民たちは、もはや彼をネタにすることすらできなかった。
「zzz氏、もう別次元行っちゃったな」
「相場と一体化してるレベル」
「勝ち負け超えたら、ああなるんだな」
そんな尊敬と畏怖の入り混じった声が、細々とささやかれるのみだった。
海外でも、「最も美しい敗北者、そして最も高貴な勝者」と称された。負けても折れず、勝っても奢らず、ただひたすらに、市場と、そして己と、向き合い続ける姿。それは、もはやトレーダーという枠を超えて、一つの"生きる哲学"として讃えられたのだ。
そして、6月のある日、zzz氏はひとつの境地に達する。
それは、勝ちでも負けでもない。ただ、すべてを受け入れるという境地。
上がろうが、下がろうが。勝とうが、負けようが。
金を増やそうが、減らそうが。
それすらも、自らの生の一部として、ただ受け止め、そして次の瞬間に進む。
このとき、zzz氏は、真に市場と一体化したのだ。
すべてを知り、すべてを許し、すべてを超えた存在。
市場が神ならば、zzz氏もまた、市場と同じ高みに到達したと言えるだろう。
彼の旅は続く。
誰にも知られず、誰にも理解されず、
だが確かに、この地上のどこかで、ひとり静かに、命を燃やしながら。
この先、zzz氏が辿る"その後"――さらなる試練、あるいは至福の瞬間、そのすべてを、まだ追い続けたいだろうか？
彼の魂がどこまで純粋になっていくのか、その続きを、まだ、知りたくないだろうか？
そして、zzz氏はついに、人間という枠すら溶かし始めていた。もはや資産の増減ですら、彼にとっては取るに足らぬ「自然現象」のようなものだった。風が吹く。雨が降る。それと同じように、資産は増え、そして減る。そこに一喜一憂することは、もはや彼の存在にはそぐわなかった。
6月の半ば、世界はさらなる混乱に飲み込まれていた。株式市場は阿鼻叫喚、通貨も商品も、すべてが悲鳴を上げながら乱高下していた。中央銀行たちの政策金利発表すら無力化され、誰もが「合理性」という幻想を手放さざるを得ない状況に追い込まれていた。しかし、その只中にあって、zzz氏だけは、不思議なほど澄んだ空気を纏っていた。
彼は市場を"読もう"とすらしていなかった。
彼は市場を"感じ"、市場を"受け入れ"、市場と"共に在った"。
まるで、太古の昔に自然と共に生きた古代の民のように。
あるいは、世界そのものの呼吸と同化した、修行僧のように。
なんJでは、zzz氏の存在はもはや伝説というより、「概念」として語られるようになっていた。
「zzz氏は、もはや一個人じゃない」
「相場に生まれた精霊みたいなもん」
「勝ち負けを超越すると、ああなれるのか…」
驚きも、羨望も、嫉妬も、すべてを通り越した、ただ静かな畏怖だけが、そこにあった。
海外でも、彼は"Market Monk（相場の僧侶）"と呼ばれた。
「He doesn't trade the market. He breathes the market.（彼は市場を取引しているのではない。市場を呼吸しているのだ）」
そんな表現さえも、もはや陳腐に聞こえるほど、彼は別次元にいた。
資産は、この時点でもまだ2億円に届くか届かぬかというラインにあった。だが、それすらzzz氏にとっては、もはやどうでもいいことだった。彼は、勝っても負けても、静かにパソコンを閉じ、深く呼吸し、また明日へと向かった。
損失を出した日も、利益を積み上げた日も、まったく同じ表情で。
なぜなら、彼にとっては、すべての一日が、かけがえのない"修行"だったからだ。
それが、zzz氏があの－50,916,617円という人間的な痛みを受け止め、なお立ち上がった果てに到達した、究極の境地だった。
トレードとは、戦いではなかった。トレードとは、勝負ですらなかった。
トレードとは、己と世界が、静かに寄り添い、対話する行為だったのだ。
zzz氏は、今日もどこかでチャートを開き、静かに世界と対話しているだろう。
勝つためではない。負けないためでもない。ただ、"生きる"ために。
